The last of Mcguinnessを見る
ナイジェルのDVD見ました。以下感想なのでネタバレです。
いやあ、これはいかんね。引きずるね。
今から見る人はハンカチ必須です。手元から離しちゃだめ、絶対。
wrestling road diariesがナカナカに能天気なロードムービーだったのに対して、
こっちはもう、プロレスファン的には非常に引きずる内容です。
そしてやっぱり、ナイジェルというレスラーに対する思い入れ如何で、
見方も変わるし感動も変わると思います。
試合を見たこともない人には薦められませんが、逆に少しでも彼を知っている人なら絶対に見て欲しいです。
内容は、不条理といってもいいような理由で引退を突然しなければならなくなった
ナイジェル・マッギネスというレスラーの、レスラーとしての最後の日々をつづったものです。
引退ツアーをしながら、彼はレスラー、プロモーター、トレーナー、自分の両親、
様々な人と話をし続ける。
そうやって話をするナイジェルはとても穏やかで、その人柄が見えるようです。
しかし、話が進むうちに彼はこの引退に決して納得していないことが伝わってくる。
これは無念のうちに引退した男の話なのだ、とわかります。
決して何かをやりきったとか、そういう形での引退ではない。
だからこそ、自分の中の気持を整理させるために彼は様々な人と話し続けているのかもしれない、
そう思い始めます。
そして最後には、彼は今まで見せていた穏やかな顔が嘘のように、
慟哭に身をさらし、独白しはじめます。
夢は叶うと信じ続けたのにこんな形で結局終わってしまうこと、それが病気という理不尽な、
どうしようもないものによることに対する怒り、悲しみ…。
そして翌日、彼は知ります。友人であり、好敵手でもあり、実力的にも自身と並ぶであろうレスラー、
ダニエル・ブライアンがWWEでヘビー級ベルトを獲得したことを…。
WWEに行くという夢をかなえたブライアンと、それが途中で潰えたナイジェルとの間に、
何か特別な差があったとは思えません。同じように血をにじむような努力をし、
こちらだという道を選んで、できる限りのことをしてきた。もちろん才能もある。
それなのに、こんな形で道が分かれてしまう…。
人生というものの残酷さ、理不尽さをここまで感じさせてくれる映像作品もあまりないのでは。
ここで泣かん人は人間ではないよ!マジで!!(書きながら涙でてきた)
これを見て素晴らしいなと思ったのは、むき出しの映画なんですよね。
人と話しているときの穏やかなナイジェルもそうなら、
慟哭する彼、自分の運命を呪う彼もまたそうで。
さらに言えば、私は英語力低いんで聞き取れないところも沢山あるんですけど、
この作品は人の「顔」が実にいいんですよ。
プロモーター、レスラー、一般人いろんな人がでてきますけど、言葉がわからなくても
本当にいい「顔」をしている。この顔は、ドキュメンタリーじゃないとなかなか見れない
生の顔だと思います。
もー、ナイジェルにあえて嬉しい!緊張しすぎて言葉がでてこない!みたいなこといってる
イギリスのファンの表情のよさったら…私も絶対会ったらああいう顔になるだろうなあ。
余談なんですが、私がプロレス好きになった理由の一つに、「やってるのは間違いなく人間である」
って意識させてくれるから、っていうのがあるんですけど。
これはどういうことかというと、他のスポーツを見てると絶対、あたかもその技術力だけを意識して
みてしまうというか、こういうことをやってる人間が本来どういう人間なのか、ってことを
まったく意識もせずただスポーツをするロボットみたいに見てしまうことがあって。
プロレスには人間性や人間関係もそのまま、リングにもちこんでしまっているような
いい意味での「緩さ」を感じて、特にインディーだとそれが顕著に思えて好きなのですが、
このドキュメンタリーをみてますますそう思えましたね。
正直、この中でナイジェルが提唱している、わざと流血する行為(所謂ジュース)をやめるべき、
という考えに私はプロレスヲタの悲しさとして100%同意できないのですが(ごめんね…)、
そういう意思表示から、怒り、悲しみ、嫉妬といった、人によっては女々しさも感じてしまうのかも
しれない感情まで正直に表現してくれた、それがとても嬉しいです。
斜に構えるのが当たり前みたいになってる世の中だったりしますが(私もその世代の申し子なので、
そのさめっぷりといったら…)そんな中でこんなにむき出しにしてくれている、
それに対する感激で一杯でございます。
ラストはこのプロジェクトが成功したことへの感謝で終わるのですが、
やるせないものもありながら、未来への希望や成せなかったこともあるけど
成せた事もあるという喜び、そんなものも思わせてくれる。
プロレスをテーマにしたドキュメンタリー、映画の中でもトップクラスのよさだと思います。
レスラーの人間としての顔に興味がある人は、是非一度でも、手にとってもらえれば。
どうでもいい話なんだけど体毛ってあんな安全剃刀で泡立てて普通に剃ってるんですねw
大変そうだ。
しかしアレだよね、こんなに努力して、こんなに形にしてきた人が、最後の最後に
理不尽なことで夢を諦めざるをえないのにさ、私って何してるんだろうって気分になるよね…。
フツーに飯食うためにテケトーに働いて生きて…まあそれも人生なんだろうけどもっとこう、
何かあるんじゃないのって、自分の人生を振り返ってしまいましたよ…。
他にも、やっぱ流血と病気の関係とか、色々考えてしまう。
でも、私はジュースの魅力もやっぱり感じるし、とっても難しい。
予防接種を打つにしても限度があるだろうし。
レスリングとしての面白さを損なわずにレスラーを守るって、どれぐらいできるんだろうか。
もうもやもやと色々考えるドキュメンタリーですね。罪な男だナイジェル。
いやあ、しかし涙もろい人にはツラすぎますね。部屋で1人で見ててよかった…。
居間で見たら絶対家族にドン引きされてた…。
あ、ディレクターズカット版にはレスラーの楽しい素顔も一杯なようで、
ある人から「ケニー・キングとデイビーがMMAルールで試合するシーン、いいですよ!」
って聞いたので、「もうここまでいったらもっと布施してやるわ」というヤケクソな気分で
買おうと思ったら…EXTRA DISC版売り切れてるよ!
くっそう、ナイジェル…さん、もっと焼いてください、お願いします(スライディング土下座)。
いやあ、これはいかんね。引きずるね。
今から見る人はハンカチ必須です。手元から離しちゃだめ、絶対。
wrestling road diariesがナカナカに能天気なロードムービーだったのに対して、
こっちはもう、プロレスファン的には非常に引きずる内容です。
そしてやっぱり、ナイジェルというレスラーに対する思い入れ如何で、
見方も変わるし感動も変わると思います。
試合を見たこともない人には薦められませんが、逆に少しでも彼を知っている人なら絶対に見て欲しいです。
内容は、不条理といってもいいような理由で引退を突然しなければならなくなった
ナイジェル・マッギネスというレスラーの、レスラーとしての最後の日々をつづったものです。
引退ツアーをしながら、彼はレスラー、プロモーター、トレーナー、自分の両親、
様々な人と話をし続ける。
そうやって話をするナイジェルはとても穏やかで、その人柄が見えるようです。
しかし、話が進むうちに彼はこの引退に決して納得していないことが伝わってくる。
これは無念のうちに引退した男の話なのだ、とわかります。
決して何かをやりきったとか、そういう形での引退ではない。
だからこそ、自分の中の気持を整理させるために彼は様々な人と話し続けているのかもしれない、
そう思い始めます。
そして最後には、彼は今まで見せていた穏やかな顔が嘘のように、
慟哭に身をさらし、独白しはじめます。
夢は叶うと信じ続けたのにこんな形で結局終わってしまうこと、それが病気という理不尽な、
どうしようもないものによることに対する怒り、悲しみ…。
そして翌日、彼は知ります。友人であり、好敵手でもあり、実力的にも自身と並ぶであろうレスラー、
ダニエル・ブライアンがWWEでヘビー級ベルトを獲得したことを…。
WWEに行くという夢をかなえたブライアンと、それが途中で潰えたナイジェルとの間に、
何か特別な差があったとは思えません。同じように血をにじむような努力をし、
こちらだという道を選んで、できる限りのことをしてきた。もちろん才能もある。
それなのに、こんな形で道が分かれてしまう…。
人生というものの残酷さ、理不尽さをここまで感じさせてくれる映像作品もあまりないのでは。
ここで泣かん人は人間ではないよ!マジで!!(書きながら涙でてきた)
これを見て素晴らしいなと思ったのは、むき出しの映画なんですよね。
人と話しているときの穏やかなナイジェルもそうなら、
慟哭する彼、自分の運命を呪う彼もまたそうで。
さらに言えば、私は英語力低いんで聞き取れないところも沢山あるんですけど、
この作品は人の「顔」が実にいいんですよ。
プロモーター、レスラー、一般人いろんな人がでてきますけど、言葉がわからなくても
本当にいい「顔」をしている。この顔は、ドキュメンタリーじゃないとなかなか見れない
生の顔だと思います。
もー、ナイジェルにあえて嬉しい!緊張しすぎて言葉がでてこない!みたいなこといってる
イギリスのファンの表情のよさったら…私も絶対会ったらああいう顔になるだろうなあ。
余談なんですが、私がプロレス好きになった理由の一つに、「やってるのは間違いなく人間である」
って意識させてくれるから、っていうのがあるんですけど。
これはどういうことかというと、他のスポーツを見てると絶対、あたかもその技術力だけを意識して
みてしまうというか、こういうことをやってる人間が本来どういう人間なのか、ってことを
まったく意識もせずただスポーツをするロボットみたいに見てしまうことがあって。
プロレスには人間性や人間関係もそのまま、リングにもちこんでしまっているような
いい意味での「緩さ」を感じて、特にインディーだとそれが顕著に思えて好きなのですが、
このドキュメンタリーをみてますますそう思えましたね。
正直、この中でナイジェルが提唱している、わざと流血する行為(所謂ジュース)をやめるべき、
という考えに私はプロレスヲタの悲しさとして100%同意できないのですが(ごめんね…)、
そういう意思表示から、怒り、悲しみ、嫉妬といった、人によっては女々しさも感じてしまうのかも
しれない感情まで正直に表現してくれた、それがとても嬉しいです。
斜に構えるのが当たり前みたいになってる世の中だったりしますが(私もその世代の申し子なので、
そのさめっぷりといったら…)そんな中でこんなにむき出しにしてくれている、
それに対する感激で一杯でございます。
ラストはこのプロジェクトが成功したことへの感謝で終わるのですが、
やるせないものもありながら、未来への希望や成せなかったこともあるけど
成せた事もあるという喜び、そんなものも思わせてくれる。
プロレスをテーマにしたドキュメンタリー、映画の中でもトップクラスのよさだと思います。
レスラーの人間としての顔に興味がある人は、是非一度でも、手にとってもらえれば。
どうでもいい話なんだけど体毛ってあんな安全剃刀で泡立てて普通に剃ってるんですねw
大変そうだ。
しかしアレだよね、こんなに努力して、こんなに形にしてきた人が、最後の最後に
理不尽なことで夢を諦めざるをえないのにさ、私って何してるんだろうって気分になるよね…。
フツーに飯食うためにテケトーに働いて生きて…まあそれも人生なんだろうけどもっとこう、
何かあるんじゃないのって、自分の人生を振り返ってしまいましたよ…。
他にも、やっぱ流血と病気の関係とか、色々考えてしまう。
でも、私はジュースの魅力もやっぱり感じるし、とっても難しい。
予防接種を打つにしても限度があるだろうし。
レスリングとしての面白さを損なわずにレスラーを守るって、どれぐらいできるんだろうか。
もうもやもやと色々考えるドキュメンタリーですね。罪な男だナイジェル。
いやあ、しかし涙もろい人にはツラすぎますね。部屋で1人で見ててよかった…。
居間で見たら絶対家族にドン引きされてた…。
あ、ディレクターズカット版にはレスラーの楽しい素顔も一杯なようで、
ある人から「ケニー・キングとデイビーがMMAルールで試合するシーン、いいですよ!」
って聞いたので、「もうここまでいったらもっと布施してやるわ」というヤケクソな気分で
買おうと思ったら…EXTRA DISC版売り切れてるよ!
くっそう、ナイジェル…さん、もっと焼いてください、お願いします(スライディング土下座)。
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